Japan Thrombosis and Haemostasis Research Consortium : J-THReC
血栓止血研究コンソーシアム

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About us 概要

J-THReCは血栓止血異常症の病態解明と治療法開発を目的に構成された学術的多施設共同体です。J-THReCの活動を通して、私たちは、出血や血栓症で苦しむ人たちを一人でも多く救いたいと考えています。

representative
J-THReC代表:松下正
(名古屋大学医学部附属病院輸血部教授)
第70回 日本輸血・細胞治療学会 学術総会にて
左から4人目 松下正(大会総会長) 5人目齋藤英彦
やる気に満ちたメンバーたち
兼松毅、鈴木敦夫、鈴木伸明、田村彰吾

当コンソーシアムの歴史と成り立ち

このコンソーシアムは名古屋大学医学部血液内科血栓止血グループを母体とする連盟組織です。 その創始者である名古屋大学旧第一内科3代目教授 齋藤英彦の指導により、血液内科領域に多くの人材が輩出されましたが、その一人である2代目グループリーダー小嶋哲人(元名古屋大学医学部保健学科教授)の時代には、血友病などの血栓止血異常症の遺伝子解析を中心とする病態解析に本格的に取り組み始めました。そして、2012年アンチトロンビン抵抗性という、新たな血栓性素因を世界に先駆けて発見し、その研究成果は世界で最も権威のある医学雑誌といわれるThe New England Journal of Medicineに掲載されました。 3代目リーダーである松下正(名古屋大学医学部附属病院2代目輸血部教授)の時代となり、それまでの活動を継承しつつも、血友病、フォンヴィレブランド病(VWD)の治験を含めた臨床研究を幅広く実施するようになり、近年では、医師主導型臨床試験も手掛けています。血栓症に対しても、厚生労働科学研究費補助金難治性疾患政策研究事業血液凝固異常症等に関する研究班のメンバーとして、政策的研究に関与しています。これにより、名古屋大学血栓止血グループは血栓止血異常に対し、全方位的に研究活動を展開するようになっています。

その薫陶を受けた門下生たちが、それぞれの道を歩み始めました。そのタイミングで形成されたのが、このコンソーシアムです。臨床研究のリーダー、および組織のオーガナイザーは血液内科専門医である鈴木伸明が努めます。基礎研究のリーダーである田村彰吾は血友病、プロテインSなどほぼすべての凝固因子をターゲットに病態解析を展開します。その他、岡本修一は血管内皮前駆細胞とマルチマー解析を併用したオリジナル手法によるVWD研究、鈴木敦夫は自動血液凝固測定機器を利用したフィブリノゲン評価法や血友病因子の活性測定法開発に取り組んでいます。当コンソーシアムは熱い志をもった同志の集まりであり、今後、血栓止血異常に苦しむ人々の支えとなるべく、チャレンジし続けていきます。このような我々と共に活動を望まれるグループがございましたら、是非、お声掛けいただければ幸いです。